2024年4月13日に新文芸坐で開催された
『祝!作品誕生35周年突破!池袋決戦 赤い光弾ジリオン VS 超音戦士ボーグマン』
上映会&スタッフ・キャストトークショーに行ってきたので、レポと感想を残しておく。
どちらも好きな作品だったし(個人的にはジリオンがより好きだった)、制作スタジオもスタッフも全然違うのだが、ジリオン銃を使った男2女1メンバーの肉弾戦メイン+メカという感じで、なんとなく私の脳内では近い括りに組み込まれている両作品。
まさか同じような感性でこうしたイベントを組んでくださる方がいるとは……。
同じ井上和彦さんが演じるチャンプとチャックの立ち位置とか
紅一点のアップルとアニスのアニメファン人気の高さにも共通項を感じる
チケットは3時間でソールドアウト
アニメファンの注目度は高かったものの一般認知度がすごく高い……ではなかったように思う、40年近く前の作品のイベントで、チケットも通常6,500円と特段安いわけでもないのだが、なんとチケット販売開始3時間でソールドアウトしたそうだ。
なんだ、私と同じ好みの人たくさんいるんだな!笑
当サイト『ロボアニ.JP』はロボットアニメのサイトで、ジリオンとボーグマンはロボットアニメに括るのはかなり怪しい(一応パワードスーツ的なものは出てくる)のだが、私が好きなので記事にしてしまうぞ
ロボットアニメ好きとジリオン・ボーグマン好きな層大体かぶってるやろ!(暴論)
イベント内容は上映会とトークショー&展示
イベントの内容としては、『赤い光弾ジリオン』と『超音戦士ボーグマン』のセレクト話を3本ずつスクリーンで上映、その後スタッフ・キャストトークショーという流れで、展示ブースや物販ブースも少し。
女性客も多く暖かい会場
さて、会場のお客さんの層は、当たり前だが私と同年代な感じ(40~50代)の方が大半だ。
女性の方もけっこう多く、男女ペアで観に来られている方も割といたのが印象的。
上映が終わると自然に拍手、登壇者の話にも笑いや拍手の起こる、暖かみを感じるイベントだった。
なんというか、同じものを大切にしている人たちの一体感を感じて嬉しかったな。
主催のロボ石丸(→X)さん、登壇者の皆さま、イベントスタッフ・関係者の皆さまに感謝を。
上映までに会場に流れ続けていたジリオン、ボーグマンの主題歌たちがどれも懐かしく良い曲で、思わず首や足でリズムを取ってしまった。
不審者になってませんか大丈夫ですか
赤い光弾ジリオン上映回
『ジリオン』の上映は以下の3話。
第1話『コードネームはJJ』
うーん、絵はきれいだしよく動いてるし内容詰まってる! 作監はキャラデザの後藤隆幸さん。
井口忠一さん水村良男さん寺東克己さんなどメイン作画陣が原画に。
冒頭のチャリ漕ぎJJや、足を引っ掛けてジリオンを撃つシーンの画は鮮烈でよく覚えていた。
第21話『激突!ザ・スナイパー』
チャンプ回。水村良男さん作監。
小山高男さん脚本なので? ギャグ多め。おそらく井上和彦さんのアドリブも入っている。
絵もうまくよく動くが、ギャグの間はちょっと遅い気も。
アップルのこう、この脳内中学生男子2人のやり合いを、ムキになって怒るでもなくひどく呆れるでもなく(呆れてはいたと思うが)、スマートにあしらいつつ注意してくれる大人な感じ、好きだったなあ。
第28話『神秘!?ジリオンパワー』
個人的にはこの次のリックスとの決着話が観たかったのだが、黄瀬さん作監回だからか。
軽口を叩く裏でJJを心から心配するチャンプの想いが尊い。
まあ結局帰ってからU-NEXTで次の『壮絶! リックス死す!?』を視聴
そのまま止まらなくなって最終話まで観てしまったのだが
超音戦士ボーグマン上映回
『ボーグマン』の上映は以下の3話。
第5話『スーパーサンダー発進せよ!』
リョウの相棒、ナイト2000のごとく喋るバイクのロードサンダー強化回。
変形シークエンス、今観ても格好良いな。
サンダーを(ダスト・ジードも)演じる山寺宏一さんが強化解説セリフも。
第28話『アニスの決意! この子たちは、私が守る』
ボーグマンになった経緯など描かれるアニス回。作画も良い感じ。(動画にビーボォも入っている)
しかし白スク水的な格好で治療を受けてる姿を仲間と教え子たちにガン見されてるのはどうなのだろうか。
アニスの乗るパワードスーツ、ガンウォーリアも活躍。
第35話『妖魔王復活! さらばボーグマン』
最終話。あ、脚本はメインの園田英樹さんじゃなくて根岸弘監督だったんだ。
本橋秀之さん作監、原画に羽原さんや黄瀬さん、動画にビーボォも入るなど、流石に気合入って作画が良い。
特に強化サンダーで最終決戦に向かうシーンが熱い。山寺さんの歌う挿入歌『ボーグ・ゲット・オン』が華を添えるぞ。
リョウのマスク割れ、定番演出だがやはり良いものだのう。
スタッフ・キャストトークショーレポ
拍手の起きた上映後にトークショー。
登壇者は
- 後藤隆幸さん(ジリオンキャラクターデザイン)
- 黄瀬和哉さん(ジリオン作画監督ほか)
- きくちみちたかさん(ボーグマンキャラクターデザイン)
- 羽原信義さん(ボーグマンOPコンテほか)
- 井上和彦さん(ジリオン・チャンプ/ボーグマン・チャック役)
- 鷹森淑乃さん(ボーグマン・アニス役)
の皆様。MCは主催のロボ石丸さん。
トークショーは二部構成で、最初がスタッフ陣(後藤さん、黄瀬さん、菊池さん、羽原さん)、次にキャストのお二人(井上さん、鷹森さん)。
別作品のスタッフさんたちが互いの作品のことに触れたり、制作スタッフと声優陣自らアニスの胸部アーマー演出に触れたり笑 なかなか聞けない貴重なお話が聞けて、とても楽しかった。
以下、覚えている内容を書いてみるが、記憶を頼りに書くので内容違い、発言者違いなどあるかもしれない、どうかご容赦願いたい (参加された方の訂正コメント歓迎)。
ジリオン・ボーグマン スタッフトークショー
当日体調が悪かったとのことだが、ラフめな服装ながらオーラを感じる佇まいの黄瀬さん。
理知的で柔和な雰囲気の後藤さん。
ちょっとファンキーな感じのきくちさん。いや、サングラスの印象が入ってるかもしれない。(白内障の治療をされていて、目を護るためサングラスでご容赦を、とご挨拶があった)
ベテランなのに腰低く周りを立てていく羽原さん。
きくちさんは『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』が独立後の初仕事で、その時から羽原さんと意気投合し長い付き合いになっているとのこと。
きくちさんと羽原さんは同い年(学年はきくちさんが一つ上)だな
以下、失礼ながら敬称略で書かせていただく。
アップルのモデルは鮎川まどか?
──(ジリオンについて)キャラデザにモデルはいるのか
後藤:JJは特にいないかな。
アップルの外見は、当時『きまぐれオレンジ☆ロード』をやっていたので(鮎川)まどか。
チャンプは、当時『To-y』をやっていたので上條(淳士)先生の影響がある。(会場感嘆)
1~2日でメイン3人デザインしろと無茶を言われ、仕方なく描いた。
その頃は「俺も有名になりてー!」って思って。笑
それまで頭身の低いキャラを描くことが多かったので、とにかく頭身を上げて描くことを意識した。
服は、極力線を少なくすることを考えてデザインした。
(ボーグマンチーム「それが正解です!」)
あと、オパオパ、これもデザインするんだー、と思って描いた。
ファンの方からオパオパのハンドメイド品をもらったのを覚えている。
※オパオパに眉毛を初めて描いた人の話にもなったのだが、井口(忠一)さんだったか貞光(紳也)さんだったか……。
オパオパはジリオンの商品展開とは関係のない、セガのシューティングゲーム『ファンタジーゾーン』の主役機だ
アニメ内ではマスコットキャラとして登場した
ノーザの顔はキョンシーイメージ
後藤:ノーザの顔は、(チーフディレクターの)西久保さんのアイデアでキョンシー風にしてくれと。
──ノーザ兵を描く際も、表情は付けていた?
黄瀬:んー、俺あんまノーザ描いてないんだよね。
後藤:ノーザは描くの楽だから笑
(もっと難しいキャラを描ける)黄瀬くんには回ってこなかったんじゃない?
黄瀬:それでか!
作画クォリティ高かった『ジリオン』 京アニの力も
──シリーズを通して絵が安定していた
後藤:タツノコの付き合いで6社くらいグロス請け*してくれるところがあり、ローテーションで回せたのが良かった。
あと京アニさんに仕上げで入ってもらったのも大きい。
メカの発進シークエンス作画は、水村(良男)くんが全部ひとりで描いてた。
*グロス請け……下請け制作会社が担当回を1話ぶん丸ごと請け負って制作すること
安定した制作体制に対し、『ボーグマン』チームから羨望の声が上がる。
きくち・羽原:羨ましい~。
菊池:うちなんて……ねえ? 海外発注の出来が(ピーー)。(会場爆笑)
羽原:いやいや、無茶なスケジュールで発注しないといけない、我々の制作体制の問題なんですけども……。
『ボーグマン』チームからはしきりにジリオンの作画についての賛辞、リスペクトが語られた。
羽原:(ジリオンを観て)これをTVでやるのか~、と驚きでね。
当時(OVAの)『 GOD BLESS DANCOUGAR』を描いてたんだけど、「俺たちも頑張らないと」と思った。
きくち:1話見てすげーうまくて、これ以上観ると自信を失うと思って観ないようにしたもん。(会場笑)
玩具と作画について
主催・司会のロボ石丸さんの調べでは、ジリオン初回放送時の新聞で「全26回」と書かれていたというが、実際は全31回。放送回数としてはちょっと半端な数字ではある。
──途中で延長が決まった?
後藤・黄瀬:覚えてないなあー。
後藤:ただ、玩具の売上は好調だったので、それで少し伸びた可能性は大いにあるんじゃないかな。
黄瀬:資料用のジリオンの玩具もなかなか貰えず、しばらく経ってから一丁だけ貰ったんだけど、すぐに沖浦(啓之)が銃構える作画の参考にするって持ってっちゃった。
──銃やメカは、玩具に忠実に描こうとしていた?
黄瀬:いやー、してないね、サイズ感くらい?
後藤:トライチャージャーの変形とか、よくわかんないとこあるもんね。うまくごまかして笑
アニメでカッコよく見せるにはね、まあごまかしがあるんですよ。(会場笑)
羽原:そう! そうなんですよ。(めっちゃ同意)
きくち:俺なんてしばらく資料用の玩具貰えなくてさ。設定観てなんとかジリオン銃持たせた絵を描いたら、(玩具のつながり事情を知らないファンから)「なんでジリオン銃持ってんだ!」ってすげー言われてさあ。
後期型のジリオン銃描きにくいし……。
黄瀬:そう! 後期型描きにくいよね。
ジリオンチームとボーグマンチームが作画に関して意気投合してるのが非常に面白かった
──ボーグマンの玩具は、当時好調だった聖闘士星矢の聖衣シリーズの影響もあって装着フィギュアも出た
きくち:そう、でもあのフィギュアの出来が悪くてね。笑
ダイキャスト部品なくプラだし……歩くとポロポロ外れるしさあ。
しかも顔が全然似てないの!
──僕が買ってもらったダスト・ジードのフィギュア、アニメでは黒なのに、銀でしたしね笑
最初は5人の少年戦隊だった『ボーグマン』
──ボーグマンの企画の経緯は
きくち:最初は『黄金戦隊ボーグマン』っていう、5人の少年が変身する企画だった。
うちなんて後藤さんより酷くてさ。葦プロに加藤ってプロデューサーがいるんだけど、ある日うちのスタジオに企画書持ってきて
「ここで待ってるからキャラ5人描いて」って笑 まあ描いたんだけどさ。
それでまあ、「きくちくんのデザインで行こう」ってことになって。
デザインに関しては、「全員の服にポケットを付ける」ことを意識したんだよね。
あまりアニメのデザインでなかったんだけど、生活感、リアル感を出したくて。
本当はアニスの私服とか毎回変えたかったんだけど、それは無理だからと止められてさあ。
羽原:いやまああの、変身(装着)バンクの都合もありますから……。
きくち:でもそのちょっと後に、ヒロインの私服が毎回違うアニメが始まってさ。できんじゃん!って。
なんだかわかります? 『美味しんぼ』の栗田さんなんだけど。
羽原:栗田さんは変身バンク無いから!(会場爆笑)
きくち:他には、アニスにはニーソックス、セーラー、ボレロと、デザイン色々詰め込んだね。
一世を風靡したアニス人気
──アニスはすごい人気だった
きくち:そうなのよ!
でも若い子に信じてもらえないの!笑
いや本当にさあ、綾波(レイ)が出るまではそのポジションだったんだぜって言っても信じてもらえなくてさ。
アニメ誌全誌の表紙を飾ったりしたのに。
──なぜあそこまで人気が出た?
きくち:それはやっぱりアレじゃない、変身時の胸の…………。(会場沸く)
羽原:あそこ原画きくちさんですもんね。
きくち:……描きました 。(会場笑)
でもさ、絵コンテにそう描いてあったんだよ。
だけど俺、よくあるボヨンボヨン揺れるのは生理的に嫌だったから。下着付けてるのにそんな風船みたいに揺れないだろうって。
だからアニスのアレは、「むにっ」って感じで。
羽原:どう揺らすのかって聞かれたんで、こう、後ろから胸に手を伸ばしてこう……な感じだと。(きくちさんと2人で実演)
きくち:「ああ! わかりました」と笑
引用元:超音戦士ボーグマン
──展示においてあるアニメージュもアニス表紙で『菊池通隆の時代』と特集されている
きくち:でもあれ記事内容が酷くてさ! それでアニメージュと揉めたもん。
俺の故郷って言って岩手県の写真が載ってるんだけど、マタギがいそうな極寒の雪山の白黒写真でさ!(怒)
きくちさんは『ボーグマン』本編も描く気満々だったようだが、『ゼオライマー』の仕事があったこともあり? 描かせてもらえなかったとのこと
アニスの版権絵はたくさん描かれたようだが
最後の告知では『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に、きくちさんは絵コンテ、羽原さんは演出でクレジットされていて
きくちさんの絵コンテ部分を羽原さんが演出したと話されていましたね
お二人の信頼関係が伺えますね
当時の制作の貴重なお話や、サービス精神旺盛なきくちさんのトークで大いに盛り上がった。
40年近く前の作品が愛され観られることに感謝を述べた後、後藤さん、黄瀬さんがProduction I.G制作の『怪獣8号』についての告知や、きくちさん、羽原さんが『快傑蒸気探偵団』の上映会、「はるコン」、羽原氏の奥様である羽原久美子さんが監督する『青のミブロ』についての告知などをされた。
ジリオン・ボーグマン キャストトークショー
スタッフ陣退出後にキャストのおふたりのトークショー。
井上和彦さん、鷹森淑乃さんが姿を見せる前に、井上さんがチャンプ、鷹森さんがアニス役となって、アニスがチャンプをチャックと間違え……といった声のみ寸劇ライブが。
ああ~チャンプの生声だ! 当たり前だけど声優さんの声の響きはすごい!
「なんだよここで待ち合わせたのに、アップルのやつ来てないじゃないか」 という井上さんの台詞にホロリとなる……。
ちなみにこの寸劇は主催のロボ石丸さんの希望で、この日いきなり、ほぼぶっつけ本番でされていたとのこと。でもちゃんとチャンプとアニスだった……さすがだ。
そして井上さん、鷹森さん登場。
井上さんもとても70歳とは思えぬ若さで、鷹森さんもまた若々しい! かわいい。
元気なアップルがちょっと辛い
井上さんは早くして亡くなられた水谷優子さん(アップル役)、本多知恵子さん(エイミ役)にも触れられ……
井上:元気に演技している映像を観るのはね、ちょっとつらいね。
それは意識しまいと思うんだけど、やっぱりね。
チャンプ、チャック役の思い出
──チャンプ、チャック役の思い出は
井上:ちょうどこの頃主人公以外の、主人公の脇を固めるような役をやりたかったんだよね。
主人公は制約が多いけど、脇のキャラは割と自分の役作りを入れられる余地があるから、役者としての幅を広げたくて。
オーディションだったけど、この頃はオーディションに落ちる気がしなかった。笑
今は落ちまくるけど。
和彦さんがそんなに落ちるの想像できないですね……
──チャンプとチャックの演技は変えたか
井上:えー、同じじゃない?(会場笑い)
名前もなんか似てるしさあ……同じだよ笑
山寺宏一さんの歌唱に驚き
鷹森:山寺さんが(ボーグマンの)挿入歌歌っててびっくりしました。すごい豪華ですよね。
井上:ねえ、ジーニーがねえ。笑 彼は出てきた時から凄かったね。
当時のアフレコ事情
──当時、1話ぶん収録するのにかかった時間は?
井上:3時間くらい?
鷹森:そうですね、3~4時間くらい。
井上:今みたいに事前にチェック映像はもらえないから、まず1回通して観て
練習、テスト、ラステス、本番って感じかな。
もちろん当時は全員同じ場所で収録で。
で、終わったら暗黙の了解で飲みに行くと。笑
打ち上げとか、旅行行ったりもしたもんね。
海の家借りて浜辺で光線銃撃ち合ったりしたよ。
「おめー当たったんだから倒れろよ!」とか言って。笑
でも光線銃もらえなくてさ、社割でニ丁買ったよ。
『アルペンローゼ』や『マシンロボ』でも共演
──お二人の共演はボーグマン以前にも?
井上:ありましたよ、最初は『炎のアルペンローゼ』かな。
鷹森:そうですね、それから『マシンロボ』。
井上:そうそうマシンロボね。僕ねー、マシンロボ出てたんですよ。(会場笑い)
鷹森:私、マシンロボの打ち上げ旅行ではっちゃけすぎて足を骨折しちゃって……。
井上:それ俺覚えてないんだよねー。
鷹森:その時いなかったんですかね?
井上:『マシンロボ』の打ち上げに俺居ないはずないでしょ、俺出てたもん!笑
「パァーイル・フォーメーション!」とか言ってたもん。
「人それを『骨折』という!」(会場沸く)
鷹森:私、出演してないのになぜかジリオンの打ち上げ旅行にも行ってたみたいなんですよね……図々しくないですか……。
井上:まあたてかべ(和也)さんみたいにどこにでも来る人もいるからね。笑
「よーう和彦」とか言ってさ、でも出てないんだよ。笑
鷹森:たぶん仲の良い方が多かったので行かせてもらったんじゃないかと……。
アニス宛てのファンレターが大量に
──アニスの人気はすごかった
井上:やっぱりねー、アレでしょ?
当時の男の子たちはさ、「ボーグ・ゲット・オン!」のあとの……にドキドキしてたんじゃない?
この話の流れどこかで……
すまない 白状すると私もその一人だ
何なら今回の上映会でも正直そこに注目してしまっていた……
仕方のないことニャボ
男の子なら仕方がないニャボ
(アラフィフが男の子ぶってんじゃねーですわ……)
──アレ(胸部装着シーン)は、鷹森さん的にはどうだったんでしょう
鷹森:不思議なんですけど、なんていうか……なぜかちょっと恥ずかしかったです。笑
私じゃないんだけど、私もキャラと同化して演じているつもりなので、なんだかこう……恥ずかしかったですね。
──アニスは16歳で先生という役だった
鷹森:あまり年齢設定は意識しなかったですね。どちらかというと先生、子供たちを守るんだという部分と、あまり作らずに普通の女の子っぽさを意識して演じました。
──アニスの人気は当時も感じていたか
鷹森:まず、ファンレターをいっぱいもらいました、アニス宛ての。
それから、アニメ誌のインタビュー取材とかが増えて、だんだん『好きなキャラランキング』のようなものに選んでもらえるようになって……。
ああ、人気なんだな、よかったなあ、と。笑
打ち上げの話など、当時のスタッフ・キャスト陣の和気あいあいとした雰囲気が伺い知れて楽しかった
関俊彦さん(JJ役)や松本保典さん(響リョウ役)についてはあまり聞けなかったので、そのあたりもお聞きしたかったところ
関俊彦さんは3月にあった井上和彦さん70歳特番にもお祝いに駆けつけられてましたし、関係は良さそうですね
最後に、この日井上さんからお渡しイベントのあった井上さんの自伝本『風まかせ 声優・井上和彦の仕事と生き方』についてや、関智一さんとの二人芝居の告知などがされた。
[アソシエイトリンク]
展示ブース紹介
展示ブースには後藤さん、黄瀬さんらの色紙や作品のグッズ、当時のアニメ誌などが並んだ。
イベント日がアップルの誕生日(2370年4月13日生)ということでアップルお祝い色紙。
キャラデザ・後藤隆幸さんの色紙
かわいいニャボ❤
アップルさんたちを生み出してくださりありがとうございます
この3月でアニメーターを勇退され、教鞭を執られるとのこと
スーパーアニメーター・黄瀬和哉さんの色紙
美しくてかわいいですね!
さすがのセンスの良さを感じます
後ろの2人もかわいい~
うむ、生で観た時思わず「うぉ、すげぇっ」ってつぶやいてしまったぞ
もうこの絵柄でグッズが欲しいニャボ
黄瀬さんはジリオンやられてた頃はまだ22歳だった(翌年にはもう劇場版パトレイバーの作監してた)そうだ
恐ろしい……
ガンダムXなどでおなじみ、西村誠芳さんの色紙
ガンダムXのキャラデザなどでも知られる西村誠芳さんの色紙
水彩の風合い、筆ムラがとても優しく味わいがあるアップルだ
西村さんもジリオン描かれていたのか?と思ったがそういうわけではなかった様子
『オレンジ☆ロード』で後藤さんと一緒だったからその流れだろうか
トークでアップルのデザイン上のモデルは鮎川まどかさんだと、キャラデザの後藤さんが仰っていましたね
関連玩具・雑誌展示
セガ光線銃でつながる2作品
『ボーグマン』作中での名称は『ソニックガン』だが、リデコ玩具は大人の事情で? しれっと『ジリオン』の名称が使われていたぞ
ネット情報だとジリオン光線銃の売上は芳しくなかったように書かれているが、今回の登壇者の皆様の肌感覚としては(サンプルもなかなかもらえなかったり)人気があって売れていた印象だったようだ
両ヒロインの根強い人気
トークでも話題になった通り、アニメ誌全誌の表紙を飾るなどアニメファンに絶大な人気だったアニス
私の印象だと当時、『マシンロボ』の妹キャラ、レイナと人気双璧だったように思う
(『マシンロボ』の主人公、ロムのCVは言うまでもなく井上和彦さん、レイナのCVはアップルを演じていた水谷優子さんだ)
今も新作フィギュアが発表されるなど、根強い人気だニャボ~❤
有志の方のお祝いフラワースタンド
レポは以上だ
今も愛され続ける両作品の魅力と、ファンの熱意、制作陣の肌感覚などに触れることができ、心が暖かくなるイベントだった
40周年や、『ボーグマン』の舞台となる2030年など、また何か動きがあると嬉しい!